
がんとイオンの防御システム
生命誕生20億年の知恵──抗体よりも先にあった細胞免疫力
「免疫 = 抗体」だけじゃない?
私たちは「免疫」と聞くと、白血球や抗体、ワクチンを思い浮かべがちです。
でもそれらは、生命の歴史で見ればかなり後から登場した仕組みです。
地球に生命が誕生したのは約20億年以上前になります。
その頃は、抗体もリンパ球もありませんでした。
それでも細胞は、外敵や異常から自分たちを守っていたのです。
ではどうやって?
答えはとてもシンプルで、細胞同士が「動き」で情報を伝え合っていた。
この「動き」の正体こそが、カルシウムイオンが同心円状に拡がるカルシウムウェーブという細胞間の合図でした。
免疫とは、戦う力ではなく、まず「異変に気づき、伝える力」だったのです。
参考リンク:がん細胞排除の過程で生じるカルシウムウェーブの存在を世界で初めて発見~「世界初のがん予防薬」の開発に期待~(遺伝子病制御研究所 教授 藤田恭之)

カルシウムウェーブは、量ではなく連携
最近の研究で注目されている「カルシウムウェーブ」。
これは、傷ついた細胞の周囲で、カルシウムイオンの動きが波のように広がる現象です。
大事なのは、カルシウムイオンの量が増えることではありません。
たくさんあっても、バラバラなら意味がない。
必要なのは、隣の細胞へ、さらにその隣へと正しく伝わること。
例えるなら、声の大きさよりも、伝言ゲームの正確さです。
だから、ただ単に「カルシウムを増やしてもウェーブは起きない」のです。
これは否定ではなく、カルシウムイオンは、真に「信号役」だという深い意味を持った発見なのです。
参考リンク:カルシウムウェーブは細胞の押し出しを促進する

抗体より前にあった「細胞力学」によるの免疫
この仕組みは、抗体系免疫よりもずっと原始的です。
細胞が密につながり、引っ張り合い、感じ合うことで異常を察知する── いわば細胞の間に働く力学による免疫のように、がん細胞を正常な細胞を押し出してしまう仕組みです。
難しく聞こえますが、実はとても身近です。
小学生の頃、朝一番に数人が集まって、おしくらまんじゅうという外遊びをして体温を上げていた時代があったのです。
がんに対しては、正常な細胞ががん細胞を押し出したことが、力学的でユニークなところです。
・肌がすぐ荒れる日
・疲れが抜けない日
・風邪が長引く日
こうしたとき、免疫細胞が弱いのではなく、細胞同士の連携が鈍っていることがあります。
血流、体温、ミネラルバランス、睡眠──、
これらが乱れると、カルシウムイオンは「伝わりにくく」なるのです。
免疫力とは、単純な戦闘力ではなく、チームワークの良さだったのです。
参考リンク:がん細胞排除の過程で生じるカルシウムウェーブの存在を世界で初めて発見~「世界初のがん予防薬」の開発に期待~(遺伝子病制御研究所 教授 藤田恭之)

だから整えるべきはカルシウムイオン環境
では、私たちにできることは何でしょうか?
答えはシンプルです。
カルシウムイオンを充足させ、ちゃんと動ける環境をつくること。
・冷えすぎない体、
・深い呼吸、
・よく眠れる夜、
・緊張しすぎない毎日
など、こうした環境が、細胞同士の会話をスムーズにします。
例えるなら、最新のスマホを買うより、電波のいい場所に立つこと。
カルシウムイオンは、すでに身体の中にあります。
その立場を最大限に利用しないにこしたことはありません。
大切なのは、20億年前から続く仕組みを、積極的に活かす暮らし方── それが、最も自然な免疫ケアかもしれません。
参考リンク:がん細胞排除の過程で生じるカルシウムウェーブの存在を世界で初めて発見~「世界初のがん予防薬」の開発に期待~(遺伝子病制御研究所 教授 藤田恭之)

まとめ
今回の内容はイレギュラー回として、脳関連情報を離れ、「がん研究」におけるカルシウムイオンの役割を通じて、生命システムの本質を見てきました。
この北大の発見は、がんを遺伝子異常だけでなく、細胞社会の乱れとして捉え直すきっかけをくれました。
カルシウムイオンは、骨や歯だけの物質ではなく、生命にとって最も古く、最も根源的な「防御のスイッチ」だったことが理解できました。
私たちは、身体の設計図に敬意を払い、その基本に沿う生活を意識することで、見えない命の力を高めることができるかもしれません。
生命の仕組みは、今も私たちの体の中で静かに働き続けています。
次回第53話は、美容に関して「集中できない日は、肌も迷う」をお送りします。脳が疲れるように感じると、その影響は肌全体に広がってくることが実感されます。ご注意を!!
元気さも、若さも、美しさも、
健康は──カルシウムイオンから。

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※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。



