
骨密度UPのコツ──動く骨・休む骨
骨は「負荷」で生きる生体電池
骨は負荷がないと生きられない──衝撃の真実
骨はただの「棒」ではありません。私たちが立ち、歩き、階段を上り、荷物を持つ時──そのたびに「微細な電気」を生み出している「生体発電装置」です。
この“発電”こそが、骨が自分を強くするスイッチ。
・負荷がかかる
→ 骨がゆがむ
→ 電気(圧電効果)が発生
→ 骨を作る細胞(骨芽細胞)が活性化
→ 骨が強く、太く、厚くなる
逆に、負荷が減ると──
・宇宙飛行士が無重力で骨密度が急低下する
・デスクワーク中心の人の骨が薄くなる
・いくらカルシウムを摂っても骨が強くならない
これはすべて、
「負荷 → 生体電気 → 骨形成」
という本来の循環が動いていないからです。
だから骨は、動き・圧・衝撃がないと古く弱っていきます。
骨は「動くためにある器官」であり、同時に、「動かすことで生きる器官」なのです

動く骨は強くなる、休む骨は回復する
──その両方が必要な理由
骨は、筋肉と同じで 負荷(刺激)と休息(回復) がセットです。
●動く骨
骨に軽い衝撃や揺れ、圧がかかると、骨芽細胞が働き、骨を「厚く・太く」します。
・ウォーキング
・スクワット
・階段の上り下り
・軽いジャンプ
・負荷のある荷物の持ち運び
・散歩中の坂道
これらは全部、骨にとって“ごちそう”。
一方で、強い負荷をかけすぎても逆効果。
骨は微細損傷をうけ、その修復には時間が必要です。
●休む骨
骨は夜に修復モードに入ります。
成長ホルモンの働きで、破骨細胞の暴走が抑えられ、骨芽細胞が静かに新しい骨をつくり始めます。
・睡眠不足
・夜の光刺激
・過度なストレス
これらは骨の修復をストップさせ、「薄く、弱い骨」をつくる原因に。
実は、「バキッと折れやすい骨」= 「動いていない骨」 × 「休めていない骨」という、非常にシンプルな構図なのです。

骨は「生体電池」、微弱電流が骨の未来を決めている
骨は、圧力や揺れによって、電気を生む器官です。
これは、ピエゾ効果(圧電効果) と呼ばれます。
・歩いた時の着地の衝撃
・筋肉が骨を引っ張る力
・立ち上がる瞬間の荷重変化
・背骨の角度が変わる動作
・骨盤のゆらぎ
これらはすべて、骨の中で“発電”が起きる瞬間です。
すると──
1. 電気信号が骨細胞へ伝わる
2. 骨芽細胞が活性化
3. カルシウムイオンが骨へ取り込まれる
4. コラーゲンが増え、骨の粘りが高まる
5. 骨密度+骨厚(幅)が増える
つまり、発電が起きるたびに骨は若返ります。
逆に、座りっぱなしだと──
• 骨の発電がゼロに近くなる
• 骨芽細胞は働かなくなる
• カルシウムが骨に入らない
• 骨が薄く、線のように細くなる
──「動かない骨は死ぬ」のです。
このショッキングな言葉は、多くの研究者が共通して言い始めた現実です。

骨を動かし休ませ、未来を変える──実践法
今日からできる“骨活電流のスイッチ”を紹介します。
激しい運動ではありません。骨の電気を復活させる、小さな工夫です。
1 )1時間に1回、「30秒の骨刺激」
椅子から立ち上がる
→ その場でかるくかかと落とし10回
→ そのまま深呼吸
これだけで“骨への電気刺激”が生まれます。
2 )階段は「骨の専用ジム」
・1日3階分上る
・スローペースで
・手すりは軽く触る程度
これだけで、「太くしなる骨」へ変わります。
3 )夜は骨の修復時間
・夜のスマホを減らす
・睡眠の前後1時間は明るい光を避ける
・寝返りを妨げる硬すぎる布団をやめる
この「休む骨」が機能すると、昼に受けた負荷がすべて“骨の成長”に変わります。
4 )骨の材料を忘れない
骨は材料がなければ作れません。
・たんぱく質(コラーゲンの材料)
・カルシウム
・ビタミンD・ビタミンK(ゴールデントライアングル)
・マグネシウム(カルシウム調整役)
「動く骨 × 材料 × 休む骨」──この3つがそろって、はじめて骨は強くなる。

まとめ
骨は、動くことによって電気を生み、その電気が骨を太くしなやかに育てます。
一方で、夜の休息は「骨の修復時間」になります。
この「動く」「休む」が両方そろうことで、骨は未来へ向かって強くなる器官です。
骨を鍛えるとは、筋肉を鍛えるのとは違い、日常の小さな負荷で十分。階段、立ち上がり、かかと落とし、そして良質な睡眠。
骨は今日から確実に変わります。
次回 第28話は、「SNSで思考力が落ちる!?」をテーマにお話しします。スマホの影響はさまざまなところで影響を与えています。いまはわずかな変化ですが、バタフライ効果は確実に起き将来に大きな影響を及ぼします。
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※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。



