026|相撲の力士はどうして頭骨が強い

新シリーズ「カルシウムイオンの基礎知識」の第15話タイトル「相撲の力士はどうして頭骨が強い」のテーマ画像

相撲の力士はどうして頭骨が強い

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先日、 ウクライナの力士が優勝した千秋楽をテレビで見ました。
土俵に上がった力士は、体重も骨格も桁違い。

そして、立ち合い──頭と頭が、本気でぶつかる。

普通なら「危険!」と思う瞬間です。
しかし、彼らは何事もなかったように相撲を続けます。

相撲の組み手でぶつかり合う犬の相撲の画像

実は、近年の研究でわかっていることがあります。

強い骨とは、「硬い骨」ではなく、「しなる骨」である。
つまり、
• ただ硬い石のような骨 → 衝撃で折れる
• 適度に厚く・しなり・粘りのある骨 → 衝撃を吸収する
相撲選手や武道家、ラグビー選手の骨は後者です。

また、骨の強さを決めるのは「密度」だけではありません。

骨というと「カルシウムが大事」と思われがちですが、実は違います。
骨を構成する主成分はこの2つ:

骨の構造 役割
 ① コラーゲン(たんぱく質): しなり・粘り・靭性
 ② カルシウム(ミネラル): 硬さ・耐圧性・固さ

つまり、骨は 鉄筋コンクリートと同じような構造なのです。
 ・コラーゲンは、鉄筋がない骨で「もろい」
 ・コンクリートが、カルシウムだけの骨で「折れやすい」

これが、「カルシウムだけ摂っても骨は強くならない理由」です。

弓をを撃つ手前、弓がしなる画像

「骨のゴールデン・トライアングル」──強い骨を作るには、
次の3つが必須です。

栄養素役 割
カルシウム骨の材料
ビタミンD吸収のスイッチ
ビタミンK骨に定着させる

この3つが揃うことで、カルシウムは“摂るだけ → 使える骨へ”変わります。

ここにさらに、「マグネシウム」が加わると、「カルシウムを骨に送る司令塔」として高い効果を発揮すると言われています。

トライアングルを象徴する現代建築の画像

近年のデータでは、カルシウム不足よりも「吸収できていない」ほうが問題とされています。

つまり、
 ・カルシウムだけ摂っても、「使えないカルシウム」では意味がない。
 ・「Ca + D + K + Mg + たんぱく質」→ 骨が太くなる、厚くなる、強くなる

サプリや食品による積極摂取でも、厚労省が定めた安全摂取量内なら 、「骨密度だけでなく、骨厚(太さ)も増加」が報告されています。

これがあの力士たちの頭をぶつけても折れない、しなやかなさが頭骨の秘密です。

水がコップに注がれる画像(カルシウムイオン水へのオマージュ)

骨は年齢とともに弱くなるものではありません。
正しく栄養を送れば、「太く・強く・しなやかに」育つのです。

そう、100歳を超える人の中には、骨が折れずに「へこむ」タイプの方もいます。
これは骨が薄いのではなく、
 「粘り・厚み・しなり」
── が育っている証拠です。

次回 第27話は、「動く骨・休む骨」をテーマにお話しします。
骨は負荷で生きる「生体電池」である理由を解き明かしていきます。

タイトル「カルイオンライフ」の画像

ほんとうに身体が欲しているのは動くカルシウムイオン。若さの維持や骨太の健康体を作っているという事実が、このブログから知れると飲まない訳にはいかないでしょう。

商品「カルベール」(1本)
「カルベール」の基本ロゴマーク
※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。

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