
疲労回復に必要な寝返り
眠っている間にカラダは自動的にリセットしている
寝返りは、無意識の「整体施術」
寝返りは、ただ寝相が悪いから起きているのではありません。
実は、体が自分でバランスを整えるための生体メンテナンス動作です。
寝返りには、次のような役割があります。
・血流の偏りを防ぐ
・関節のゆがみをリセットする
・呼吸を安定させる
・筋肉や腱の緊張をほぐす
・体圧を分散し、神経を保護する
つまり、寝返りは「全身の自動調整プログラム」の機能を果たしています。
眠っている間に、骨・筋肉・神経・循環のすべてが寝返りによって「再配置」されているのです。
寝返りが少ない人ほど、
・体が痛い
・朝起きて体が固まっている
・眠ったのに疲れている
・腰・首・肩が動きにくい
・むくみが残る
これは「睡眠の質」以前に、身体の調整機能が滞っているサインです。

寝返りと筋肉イオンの深い関係
筋肉が動くと、必ず「カルシウムイオン(Ca²⁺)」が働きます。眠っている間の寝返りは、筋肉に緩やかな刺激を加え、イオン循環を回復させる行為。
つまり寝返りは、
・凝り固まった筋肉に信号を送り
・細胞の緊張を解除し
・疲労物質を押し流し
・新しい酸素と栄養を運ぶ
という「内部からのマッサージ」なんです。
動物が長時間じっとしているのは、血流の流れを妨げるので危険です。
だから本能的に寝返りを打つように設計されています。

寝返りと「骨のリモデリング」
姿もうひとつ重要な役割。
それは、寝返りが骨の強さに関係しているということ。
骨には、
・破骨細胞(削る)
・骨芽細胞(つくる)
というふたつの役割の異なる細胞が交互に働き、毎日、形や強度を更新しています(=リモデリング)。
この働きは、
・寝ている間に
・微細な圧力変化で
・スイッチが入る
ことが分かっています。
つまり、寝返りによって骨に“適度な刺激”が入ることで、
・骨密度が維持され
・ミネラル吸収が進み
・骨内のカルシウムイオン供給能力が安定する
という、骨のメンテナンス信号がオンになるのです。
寝返りが少ない人は──
✖︎ 骨が弱くなる
✖︎ 筋肉が固まる
✖︎ 血流が停滞する
✖︎ 朝の疲労が取れない
という悪循環になりやすくなります。

寝返りが増える環境づくり
寝返りが減る原因は、以下が多いです。
・マットレスが固すぎる/柔らかすぎる
・冷えによる筋肉硬直
・呼吸が浅い
・ストレス
・枕が高すぎる/低すぎる
・筋肉のイオン不足
改善のポイントは、
✔ 広く寝る(横幅が重要)
人は本能的に反対側に転がるので、狭いと動けません。
✔ 温度を整える(体温が落ちると動けない)
理想は、寝室18〜20℃・布団内33℃前後。
✔ 寝る前のゆっくりストレッチ
特に肩甲骨・骨盤は効果が高い。
✔ カルシウムイオン × 水分補給
寝ている間、体は電解質を使用し続けます。
足がつる人は、ほぼ例外なく水分が不足しています。

まとめ
寝返りは、ただの寝相ではありません。
体が勝手に体を直すための動き──
寝返りがあるから、
骨は更新され、
筋肉はゆるみ、
血流は回復し、
朝、動ける身体がつくられる。
もし、朝起きたときに
• 疲れが残っている
• 腰や肩が重い
• 体がむくむ
それは、眠りが浅いのではなく、寝返りが足りていないサイン。
眠ることは休むことではなく、身体が再起動している時間なんです。
次回 第25話のテーマは、「骨粗しょう症とカルシウムイオン」です。骨がスカスカになるのは病気ではないことを解き明かしていきます。
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※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。



