018|免疫スイッチとカルシウムイオン

新シリーズ「カルシウムイオンの基礎知識」の第15話タイトル「免疫スイッチとカルシウムイオン」のテーマ画像

免疫スイッチとカルシウムイオン

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風邪のウイルスが体に入ってきたとき、真っ先に動き出し、はたらくのが免疫細胞たち。でも、そのはじまりの合図が、カルシウムイオンだということは知っていましたか?

免疫細胞は、何か異物を見つけると「カルシウムイオンを一気に細胞内へ流し込む」という合図を出し、その瞬間から「戦闘モード」に切り替わります。
この切り替えが速いほど、体は早く反応します。

たとえば、ちょっと喉がイガっとした時に一晩寝たら回復した── そんな経験、ありますよね。
これは免疫のオン・オフ切り替えがうまくいっている証拠です。

逆に、ストレス・寝不足・偏食などでカルシウムイオンが不足すると、免疫が立ち上がるスピードが落ちます。

 「風邪を引きやすい」
 「治りにくい」
 「疲れが長引く」
という状態になりやすいのです。

つまり免疫も、筋肉や神経と同じく、カルシウムイオンのスイッチングで動いています。
守りの力も、実は見えないイオンの仕事なのです。

首のリンパ節を手で押さえている女性の画像

免疫細胞には、役割の違うさまざまな種類があります。その中で代表的な3つを例にすると、いずれもカルシウムイオンが作動の引き金を担当しています。

→ 異物を飲み込むとき、カルシウムイオンが「捕獲モード」への切り替えスイッチ。

→ 活性化する時にカルシウムイオンが大量に流入し、指令を送る準備が整う。

→ 抗体を生産するタイミングもカルシウムイオンがスタート信号。

これを見るだけでも、カルシウムイオンは「免疫の総合コントローラー」です。
電気で動くロボットみたいに、免疫細胞も電気信号(実際はイオンの流れ)で働き始めます。

さらに興味深いのは、カルシウムイオンの動きがスムーズだと、免疫の反応が「過剰になりすぎない」という点。アレルギー反応の一部も、イオンの流れが乱れることで起きることが分かっています。

正確に動く免疫は、ただ強いだけじゃなく過剰に暴れないことも大事なのです。カルシウムイオンは、そのバランス役でもあります。

細胞の顕微鏡画像に注射器のシリンジをあわせたイメージ画像

「ストレスで風邪をひきやすくなる」という話はよく聞きますよね。
でも実は、その裏で起きているのは、カルシウムイオンの制御バランスの崩れ──カルシウムイオンの乱れだったのです。

ストレスが続くと、体の中ではアドレナリンやコルチゾールといったホルモンが増え、それによりカルシウムイオンの「出入りの調整」が乱れます。
すると、免疫細胞は信号を受け取るタイミングがズレたり、動き始めが遅くなったりしてしまうのです。

さらに、ストレスにより自律神経が乱れると、腸の動きが弱くなり、食べたカルシウムが吸収されにくくなります。免疫の7割が腸にいると言われる理由もここにつながっていて、腸内の免疫細胞もカルシウムイオンで作動しています。

つまり、
 「ストレス → 乱れたイオン制御 → 弱る免疫 → 風邪・疲労・不調」
という流れが起きているわけです。

 「最近疲れやすい」
 「いつも風邪が長引く」
そんなとき免疫そのものより、カルシウムイオンの流れを疑ったほうが早いのです。

ホルモンバランスを崩して憂うつにベッドから起き上がる女性の画像

「免疫力アップする」と聞くと、難しいことをやらないといけないイメージがありますよね。でも、カルシウムイオンが整っていれば、免疫は本来の力を発揮します。

ポイントは次の4つだけ。

睡眠中はホルモンが整い、免疫細胞のイオン反応もリセットされます。

冷えると血流が落ち、カルシウムイオンが必要な場所に届きづらくなります。

吸収・調整・活性の三つがそろって初めて、イオンとして働けます。

たった1分でも、免疫のスタートスイッチが押しやすくなります。

いずれも特別なことではありません。
でも、この「イオンが整う生活」を続けていると、免疫の反応スピードが目に見えて変わります。

栄誉バランスの整った和食の画像

免疫は「鍛える」より「整える」ほうが大切です。
その整える役こそがカルシウムイオンの仕事で、免疫細胞はこのスイッチが入ることではじめて動き出します。

風邪の治りやすさ、疲れの回復、アレルギーの暴走を抑える働き、
── そのすべての裏には、カルシウムイオンの正確な制御があります。

ストレス・睡眠不足・偏食でイオンバランスが乱れると免疫も弱くなります。
「免疫を強くしたい」というより、「イオンを整える」ことが一番の近道なのです。

次回第19話のテーマは、「骨の中には『工場』がある」です。血液と免疫とイオンの関係をやさしく解き明かします。

タイトル「カルイオンライフ」の画像

ほんとうに身体が欲しているのは動くカルシウムイオン。若さの維持や骨太の健康体を作っているという事実が、このブログから知れると飲まない訳にはいかないでしょう。

商品「カルベール」(1本)
「カルベール」の基本ロゴマーク
※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。

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