015|感情の波とカルシウムイオン

新シリーズ「カルシウムイオンの基礎知識」の第15話タイトル「感情の波とカルシウムイオン」のテーマ画像

感情の波とカルシウムイオン

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嬉しくて泣ける日もあれば、意味もなくイライラする日もあるし、突然メンタルが落ちてしまう時もある。
この「感情の波」って、実はめちゃくちゃ科学的な理由があります。

感情は心の問題ではなく、脳の中で起きている化学反応なのです。その化学反応をオンにするスイッチのひとつにカルシウムイオンがあります。

脳の中の神経細胞は、電気の信号で感情を生み出していますが、
 ・喜ぶ
 ・怒る
 ・涙が出る
 ・落ち込む
その全ての裏には、電気活動を支えるイオンの働きがあります。

つまり、感情は「気分」ではなく、「脳回路の状態」が、リアルタイムで出ているだけ。この仕組みを知ると、感情はコントロール不可ではなく、
 「整えられるもの」
に変わります。

今回は、そんな「気分の波を科学で読み解くお話です。

天候が変わりやすい空の荒れ模様の画像

私たちの感情は、脳の神経がどれだけ興奮しているかで決まります。

たとえば、
 ・ドキッとしたとき心拍が上がる
 ・怒ったとき体が熱くなる
 ・泣く前に胸がぎゅっとする
全部、神経が“興奮モード”になるから起こる現象です。じゃあ、その興奮モードを作るのは何か?

それは、カルシウムイオンです。

神経細胞の中にカルシウムイオンが流れ込むと、
 → 神経が一気に興奮
 → 感情をつくる脳の領域が動き出す
つまり、カルシウムイオンは、感情のアクセルペダル みたいな存在です。

逆に、カルシウムイオンのバランスが崩れると、
 ・怒りっぽい
 ・落ち込みやすい
 ・不安
になりやすいなど、感情が不安定になりやすいのです。

「気分の問題」ではなく、感情は「神経伝達のバランスが乱れているサイン」と考えると、すごく分かりやすくなります。

メトロノームがリズムを取っている画像

感情それぞれに、しっかりとした科学的メカニズムがあります。

ストレスでアドレナリン系が活性化。カルシウムイオンが興奮側に偏り、「ブレーキ神経」が働きにくくなっています。

感情をつかさどる扁桃体が過敏になり、カルシウム依存の反応が強まりやすい状態。だから、小さなことで胸がきゅっとなります。

神経活動が低下し、カルシウムイオンが十分に動かない。情報が回らず、思考も気分も重くなりやすい。

ここで大事なのは、どの感情も
 「脳の反応として正しく起きている」
ということ。

だから感情に振り回されている時は、「自分は弱い」ではなく、脳のコンディションを整えよう!──と考える方が圧倒的に建設的なんです。

スマートボールの跳ねたボールがランダムに動く様子の画像

感情の波を小さくして、メンタルの安定度を上げたいなら、「脳のイオン環境」を整えるのが一番早いです。

青空の下で若い男女3人が準備体操で息を整えている画像

感情は「気分」ではなく、整えれば安定する「脳の状態」であることが解りました。

泣く、怒る、落ち込む、──、
そのすべてに、ちゃんと理由があります。

感情は性格でも根性でもなく、脳の神経がどう動いているかという科学現象。そしてその動きを決めるのが、カルシウムイオンを中心とした“イオンの流れ”です。

イオンが整っていると、
 ・怒りにくい
 ・落ち込みにくい
 ・涙の波も小さく
 ・考え方も前向き
そんな「自然にメンタルが安定した自分」になります。

逆に、イオンのバランスが崩れると、どれだけ気合いを入れても感情に飲まれてしまいます。

だからこそ、感情はコントロールではなく、チューニング(整える)するが正解。生活の小さな行動を変えるだけで、あなたの毎日は確実に穏やかで軽くなります。

次回は第16話のテーマは、「骨は夜に強くなるって知ってた?」、骨の年齢の関係をやさしく解き明かします。

タイトル「カルイオンライフ」の画像

ほんとうに身体が欲しているのは動くカルシウムイオン。若さの維持や骨太の健康体を作っているという事実が、このブログから知れると飲まない訳にはいかないでしょう。

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※個人の経験と感想、および現在判明しているミネラルとしてのカルシウムとそのイオン化の知見を基にストーリー構成しています。

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