なぜストレスでカルシウムイオンが減るの？

ストレスが長引くと、体は「警戒モード」を維持するために、ずっとカルシウムイオンを使い続けることになります。

具体的にはこんなサイクルで減っていきます：
　1. 心拍を上げるためにイオンを放出
　2. 筋肉を緊張させるためにイオンを放出
　3. 脳がフル回転する時にも大量に放出
　4. イオンが使われすぎて「細胞の外へ出っぱなし」に
さらに、ストレスホルモン「コルチゾール」も問題で、これが増えると骨からカルシウムを溶かして血液に流します。

その結果、「骨のカルシウム貯金」が減り、細胞のカルシウムイオンバランスも乱れるというダブルパンチに。

だからストレスが続くと、こんな状態になりやすい：
　・心臓がドキドキしやすい
　・呼吸が浅い
　・ちょっとしたことで不安になる
　・集中しにくい
　・寝ても疲れが抜けない

つまりストレスは、ただの気持ちの問題ではなく、身体のイオンバランスの問題なんです。

メンタルに直結？ カルシウムイオンと脳スイッチ

脳の神経は「電気で会話」をしています。この時、神経同士の電気信号のON/OFFを司るのもまた、カルシウムイオン。ストレスでイオンが乱れると、脳のスイッチも乱れやすくなってしまいます。

とくに影響が出やすいのは以下の3つ：

① 思考のキレ

脳の情報処理はほぼ全部、カルシウムイオンの変化で行われます。イオン不足だと、集中力や決断力が落ちやすい。

② 記憶

記憶を作る「海馬」という部分はカルシウムイオンの依存度が高い脳領域です。ストレスによるイオン消耗が続くと記憶効率がガクッと下がります。

③ メンタルの安定

感情を整える神経伝達物質も、イオンがスムーズに動くことで分泌されます。だからストレスが続くと、気分が揺れやすくなるのは当然といえば当然。

つまり、
　「脳が疲れる ＝ カルシウムイオンのコントロールが乱れている」
ということなんですね。

今日からできるイオンを失わないための3つのコツ

カルシウムイオンを失わないために、ストレスそのものをゼロにするのはムリ。でも、カルシウムイオンのムダ消耗を減らす方法はあります。

① 深呼吸でイオンの暴走をストップ

「深くゆっくり吸う → 吐く」を数回繰り返すだけで、交感神経（ストレス側）がOFFになり、副交感神経（安心側）がONに。するとカルシウムイオンの放出量が一気に落ち着きます。

② 軽い運動でリセット
歩く、伸ばす、ジャンプする、といった軽い動きは、筋肉の「イオンポンプ」をリセットしてくれます。脳の疲れまでスッと軽くなる実感があります。

③ イオン補給の習慣化
カルシウム「そのもの」より、吸収されやすく、細胞がすぐ使えるカルシウムイオン を毎日ちょっとずつ入れるのが効果的。

身体はホルモンも心拍も神経信号もイオンで動かしているので、イオンが安定するだけで「ストレス耐性」が上がります。